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The beginning of new era of Beverley Knight

10年以上のキャリアを持ち、メイジャーで第一線のUKソウルを表現し続けたミュージシャン。と言われて浮かぶ名前は悲しいことにそんなに多くはありませんが、Beverley Knightは95年のデビュー以来メイジャーから英国の息吹を送り続けてくれた女性シンガーです。
(正確に言うとデビュー盤はDomeから発売、Parlophoneとは98年のセカンドからなのでメイジャー10年選手とは厳密には言えないかもですが…まぁまぁ)
正直、歌の巧さ・器用さが仇となって、インディ落ちしてしまった数々の同輩たちと比較するとどこか個性の弱さがあるなあと印象を僕は持っていました。良い意味で時流に沿いながら自分の音楽をやってる人ですけどね。

昨年にはベストアルバムも発表し、「そろそろ彼女も首を切られたのかなぁ…」などと勝手に(笑)寂しく思ってたら、彼女が強力な新作をリリースしました!
とりあえずリードシングル "No Man's Land"のヴィデオからまず、どうぞ。

なんとサザン・ソウルですよ。
静かに情念が湧き上がってくるような、繊細でいて力強い彼女の歌声。なんだか目の前が滲んできます。


Music Soul City

「Music City Soul」
01. Every Time You See Me Smile
02. Ain't That A Lot Of Love
03. After You
04. No Man's Land
05. Queen Of Starting Over
06. Black Butta
07. Saviour
08. Time Is On My Side
09. Why Me Why You Why Now
10. Tell Me I'm Wrong
11. Trade It Up
12. Back To You
13. Uptight
14. Rock Steady

*…♪クリックでRealPlayerで試聴できます

上のフル試聴音源を聴いても分かるとおり、がっちりバック・トゥ・ルーツなソウル作品に仕上がってるみたいです。それもそのはず、録音はテネシーのナッシュビルで行い、しかも今回プロデュースを務めたのは、古くはBeBe & CeCe WinansからKirk Franklinなどのゴスペル系のエンジニアであり、昨年のCandi Statonのサザン・ソウル回帰作「His Hands」(傑作!)をプロデュースしたMark Neversだって言うんですから、もうガチです。黒です。
His Hands
というか、姉妹作とさえ言えるかも。
The StonesやAretha Franklinのカヴァー("Time Is On My Side"、"Rock Steady")にも挑戦してるみたいですね。

アルバムのメイキング映像がこちら↓で観られます。


これがメイジャーで出せるというのは、間違いなくJoss Stoneの流れを汲んでいるからでありましょうが、どうにもジョス・ストーンを斜に構えて見てしまう諸姉兄にもぜひ手に取って頂きたいわけであります。勿論ジョス好きの人にも。
Beverley Knight "No Man's Land" (live on GMTV 27/04/07)

TVでのパフォーマンス。そろそろ日本に来ちゃったりしちゃったりしちゃってもねえ?

Beverley Knight "No Man's Land" (acoustic live on BBC1 29/04/07)

こちらはアコギ一本のみで。沁みますねえ。

Beverley Knight & Jocelyn Brown "Young Hearts Run Free" (live on BBC's "Just the Two of Us" 2007)

Candi Statonの名曲を。こんなところに布石はあった?


Beverley Knight(本名Beverley Anne Smith)は、1973年3月22日イギリス生まれ。
ジャマイカ系移民の両親は厳格なペンテコステ派の信者で、教会には必ず出席しなければならない環境で育てられました。
自然と教会でゴスペルを歌うようになった彼女でしたが、世俗の音楽を禁止されていたにも関わらず、サム・クックやアレサ・フランクリンといったソウル・ミュージシャンに心を動かされていきます。13歳の時には曲を書き始め、次第に自身の曲をクラブで歌うようになった彼女は、地元のラジオ番組でのジングルを歌ったのをきっかけにスカウトされます。その時、まだ19歳でした。学業を優先したかった彼女は、強い意志で待ってもらうように断り、最終的に従兄弟のDon-Eが設立に関わったDome Recordsと契約をしたのは1994年の暮れ、21歳の時でした。
95年にリリースされたデビューアルバム「The B- Funk」は、そのクオリティの高さから「史上最高のブリティッシュ・ソウル・アルバム」とまで評され、様々な賞を受賞したものの、セールス的にはあまり振るわず、絶賛の声を受けて翌年にアルバムを再発したものの、最高で145位という結果に終わってしまいました(ちなみにDomeはその後も彼女が賞を取ったりベストを出したりという度にこのアルバムを再発売している)。
The B-Funk [Limited Edition]
デビューシングル "Flavour of Oldschool"



そして方向性で衝突したDomeからは離脱し、EMI傘下のParlophoneと契約。
新たにDodgeやCarl McIntosh(Loose Ends)も迎えて制作された98
年のセカンドアルバム「Prodigal Sista」は、ファーストとは違い、最高14位まで昇りつめ、10万枚以上売れゴールドディスクになりました。99年のMOBO Awardsでは、ローリン・ヒルやTLCを抑え最優秀アルバム賞を受賞するなど、彼女は一躍英国のスターとなったのでした。
Prodigal Sista

"Made It Back [Original]"


"Made It Back '99"


"Rewind (Find A Way)"


"Sista Sista"


"Greatest Day (Classic Mix)"

↑このシングル大好きなんですよねえ。Fat Larry's Bandのディスコ定番"Act Like You Know"を弾き直したこのClassic Mixが最高に気持ち良いっす。再発盤のセカンド、もしくはベストアルバムにもこのヴァージョン収録されてます。


セカンドの成功後、2001年から彼女はレコーディングに入り、サードアルバムでは元々持っていたUS嗜好をさらに盛り込み、Wyclef Jean & Jerry Duplessisを招いたり、さらにはJames PoyserやChe Guevaraを招いてネオソウル路線に挑戦。従来路線の発展形ではD-InfluenceやColin EmmanuelといったUK勢とも組み、UK/USの折衷を図りました。それがセールス的には好評で、シングル"Get Up"、"Shoulda Woulda Coulda"共にトップ10に入り、アルバムも21万枚以上とさらに前作よりもセールスを伸ばしました。
ただ流行に乗ったダンスホールR&Bの"Get Up"しかり、この頃から少し彼女の音楽性の方向がぼんやりしてきた感は否めません。再発でまた収録曲数が徒に増えたりもありますし…
Who I Am

"Get Up"


"Shoulda Woulda Coulda"


"Gold"


"Shape Of You [Reshaped] (feat. Hollywood)"



彼女はさらに新たな方向を開拓せんと、ロビー・ウィリアムズやブリトニーで有名なGuy Chambersや、アニー・レニックスやペット・ショップ・ボーイズを手がけたPeter-John Vetteseなどポップ畑から人を呼び、アルバム「Affirmation」を2004年にリリース。
ポップ・ロックな"Come As You Are"は今までの彼女のファン層以外にも受け、9位を記録。アルバムも前作ほどではありませんが売れました。
但しこのアルバムは賛否両論を巻き起こし、彼女を賞賛していた一部音楽誌からはセル・アウトだと糾弾されるなど、必ずしも芳しいものではありませんでした。
個人的にも戸惑いは隠せない…内容でしたね。今までの彼女らしい曲もあるにはあるんですが。
Affirmation

"Come As You Are"


"Not Too Late for Love"


"Keep This Fire Burning"



そして去年出たベストアルバム。基本的にはシングル集なのかな。
Voice: The Best of Beverly Knight
しっかりDome時代の"Flavour of Oldschool"も収録されており、まさに集大成的な内容。
このベストからはニュー・レコーディングで"Piece of My Heart"がシングルカット。Janis Joplin版が有名な、Erma Franklinのカヴァーです。
他にもルーファスの"Sweet Thing"、ロビー・ウィリアムスの"Angels"のライヴ・カヴァー音源(後者がいかにもUKぽいですね)が。また最後に新曲"Who's Gonna Save Your Soul"も収録されています。

"Piece of My Heart"


"Piece of My Heart" (live on Des & Mel)


"Angels" (live on Live 8 concert in Edinburgh 2005)

ちなみに収録されてるのはBBCでのライヴ音源なのでこれではありません。


ちなみに彼女は今年の2月に英国王室からMBE(大英勲章)を授与されています。


これからも頑張ってって欲しいですね!

A Change is gon' come!



*ちなみに*
当ブログ指定副鑑賞DVDに認定されている「レイター:HIP HOP SOUL」にも、彼女は出演しています。
"Shouda Woulda Coulda"のパフォーマンスも良いですが、特典映像で(「天使にラブソングを2」劇中で歌われることでも有名な)ゴスペル "His Eye Is On The Sparrow"を披露しています。あの難曲を軽々と歌いこなす彼女の巧さ、ぜひ一度ご覧あれ。
レイター:HIP HOP SOUL
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Music City Soul | Groove in Life | 2011/05/10 11:40 AM
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